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広がる波紋
2019/03/13 21:22:43 ブログカテゴリ オタク | 書庫 事故調

 エチオピア航空の墜落事故によりインドネシア、エチオピア当事国だけではなく中国、オーストラリア、シンガポール、さらに欧州連合(EU)とインドなど、MAXの飛行停止が相次いでいる。




【ベルリン時事】欧州航空安全局(EASA)は12日、エチオピアで乗員乗客157人全員が死亡する墜落事故を起こした米ボーイングの新型旅客機「737MAX8」と、同シリーズの「737MAX9」について、欧州全域での運航を停止すると発表した。域外からの乗り入れも含め、欧州上空での飛行を全面的に停止する。
主要な航空市場の一つである欧州での運航停止で、ボーイングへの打撃は一段と深刻になりそうだ。代替機への変更などに伴う、運航スケジュールの混乱も予想される。まだ停止措置を取っていない、米国の対応にも注目が集まりそうだ。(2019/03/13-05:17)






対象範囲が世界に広がるとともに対象機種がMAX8だけではなくMAX一族であること、運行会社だけはなく外からの乗り入れによる上空の飛行までとなるとトラフィックへの影響は多大で将来に渡っての残発注数が非常に多いこともあり、この一件の動向は航空機メーカーのみならず世界経済への影響も少なくないものになった。





【ワシントン時事】「航空機は複雑になり過ぎている」−。トランプ米大統領は12日のツイッターで、航空機の飛行システムなどの複雑さが「危険をもたらす」との持論を展開した。米ボーイングの新型機がエチオピアやインドネシアで墜落事故を起こし、各国で運航停止が相次いでいることを念頭に投稿したとみられる。(2019/03/13-05:24)

ビジネスマンのトランプは、上記のちょっとワケわかんないんですけど・・・的なツイートをしている。
コンピュータと人間が複雑に絡み合う航空機は危険だから計器なしでも飛べるアナログパイロットを育てようと言っているのだろうか?
エアバスにならって早く人間パイロットは切り捨てろと言っているのであろうか。
いずれにしてもパイロットも知らないうちに機体がいろいろやってしまう自国ボーイング機の問題点を正しく把握しているともとれる発言ではある。


アメリカン航空の乗務員労組はダグ・パーカーCEOに対し、同社が保有する24機のMAX8について運航停止にすることを「強く検討」するよう求めている。

と、お膝元からも不安の声は聞かれているようだ。
米国としてもボーイングという米国航空産業の中枢を守りたいというアメリカファーストで結束しているわけではなく、乗務員や運行管理者と設計陣の考え方の相違、メーカーとエアラインという立場での相違などもみられる。

影響が大きすぎるのはわかるが、機体に問題があり、繰り返さない確信がもてるまで事故の核心と真摯に向き合い、本当の意味でエポックになる機体に育てあげて欲しいものだと思う。

世界初のジェット旅客機コメットが相次いで空中爆発を起こし、徹底的な原因究明の結果として与圧容器としての航空機胴体の安全性が確立されたように、事故データは次の進歩のため有効に使われてこそ、尊い犠牲に報いることができる
経済優先で不都合な真実に蓋をしてしまっては、犠牲者に報いるどころか新たな犠牲を生むことになるだろう。犠牲者の訴えに耳を傾けるためにも回収されたデータの早期開示を求めたい。












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再び起きたMAX墜落事故
2019/03/13 01:38:04 ブログカテゴリ オタク | 書庫 事故調

昨年10月に起きたインドネシアのライオンエアのB737MAXの事故調査結果報告もまだまとまっていないこの時期に、続いて起きたエチオピア航空のB737MAXの墜落事故。
最新鋭、世界でもっとも売れている旅客機の相次ぐ墜落事故だけに航空業界には波紋が広がっている。恐れていたことが起きてしまったとの印象もぬぐえない。





インドネシアもエチオピアも、パイロット技量や気象という要因には問題がなさそうで、ともに最新鋭同型機による離陸直後の事故であることが不気味だ。
また双方ともパイロットは機体の異常を訴え、離陸した空港に戻ろうとしている際にアンコントロールになって墜落しており、単なるパイロットエラーでは説明できない両者の類似点が大変気になるところだ。
クラシック機から大きく進化したといわれる機体そのものに原因はないのだろうか。




今回はライオンエアと異なり墜落現場は陸地でありDFDRとCVRは既に回収されているというが、これらの結果が公表されるまでには、まだ相当の時間を要するだろう。
現時点で分かっているのはFR24から提供されている下図のような速度、高度のデータ程度だが、これでみても離陸後5:40あたりに急激な高度低下という異常な動きが見られる。





また高度と垂直速度成分を別のデータで見るとこうなっている。やはり5:40あたりになにかしらの異常が起こったと思わざる得ない下方への速度が記録されている。




最終の急上昇の部分も気にかかる。DFDRとCVRの情報のない現時点で、原因まで特定するのは難しいとしても、頭をよぎってしまうのは前回も疑われた次世代MAXに新たに装備されたMCASの存在だ。







そして、前回のライオンエアの墜落事故はまさに、AOAセンサーからの異常信号とこのMCASの機能により引き起こされたのではないかという疑いがもたれていて、シロとはなっていないのだ。

今回も同じようなAOAセンサーからの異常信号があったとは報告されてはいないが、離陸後フラップアップがトリガーとなって作動したMCASと人間のパイロットがピッチトリムの主導権をめぐって争った結果、墜落に至ったのではないのかという疑いは捨て去ることができない。

しかし、こうした仮説にはボーイングは否定的だし、今でもMAXの安全性は保障されているとしてFAAも飛行停止は必要ないとしているが、事故の当事国であるインドネシアやエチオピアでは同型機の運行停止を決めており追従する国も増える傾向にある。
ただし、あの安全意識の低い中国までが早々に飛行停止を決めたのにはファーウェイを出すまでも無く悪化する米国との関係をにらんでの政治的意図が感じられる。

いずれにしても、日本のANAHDでも1月に同型機の最大30機導入を決定しているので、今後のMAXの動向は他人事ではないといえる。
逆にJTAではMAXにしなくて良かったと胸をなでおろしているかも知れない。

今までボーイングはライオンエアの事故とMCASの関連について論じることにはきわめて消極的であったが、この度のエチオピア航空の事故により運用者側の整備の問題であるとか、マニュアルに文章を付加して対応のできるような範囲の問題ではなくなってきており、訴訟や株価下落といった経済的なダメージも避けられず、早期に徹底的な原因究明と抜本的な対策を講じねば企業の屋台骨を揺るがす事態になりかねない。
そうした意味では前回のインドネシアのライオンエアの事故時の米国側の初期対応には問題があったと感じているのは私だけではないと思う。

今後、出てくる情報に注目して行きたい。




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